2007年12月 6日 (木)

ココログの外国語表示テスト

 今日は一日中、中国語のお勉強と、中国語入力ソフトの作っていました。数日前購入した「Why?にこたえるはじめての 中国語文法書」いいですね。各課の前半は説明、後半にドリルがあるのが特にいいです。やはり問題を解かないと、記憶されません。

 さて、そこでこのココログで簡体字が表示されるか試してみたいと思います。

1.「卒業後あなたは何をしたいですか?」を中国語にし、16進の文字参照方式で書き込んだ場合:

毕业后你想干什么?

2.同じ文のフォント名を指定した場合:

 毕业后你想干什么?

3.同じ文のフォント名、文字サイズ、文字色と文字修飾(太字)をした場合:

 毕业后你想干什么?

さあ、うまく表示されるでしょうか?(試す前のコメント)

いま、アップしてみました。「HTMLの編集」でフォント名を指定した場合は簡体字の表示はOKのようです。そして簡体字が表示される場合は、文字修飾や文字サイズ、文字色も指定できるようです。ということはブログで中国語のコメントも書けるわけですね。中国語でブログ書いたら大陸からコメント付くかな、なんて。

あらら、一度アップした記事に、文章を加えてサイドアップロードしたら中国語が見えなくなりました。一度、タグ入り文を保存するとタグが別のCSSのタグに変換されたようなので、これが原因かも。ということは中国語をアップする場合は1回勝負?

  最後に修正しました。

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2007年12月 4日 (火)

いい中国語の参考書探し

 中国語入力ソフトも大分進んできましたが、もう一つ二つ味付けをしたいと思っているのですが、その工夫をするにはもっと中国語を学ばなくてはならないと思い参考書を探していました。

 はじめて中国語テキストを買ったのは高校生くらいのときの中国物産展でした。その後、15年位前に1年間くらいNHKのテレビの中国語会話をビデオでとって見ていました。ただ、この中国語はおおよそ漢字が読める分、他の外国語に比べて、日本語とはまったく別の言語だという意識が起きない特徴があり、時間をかけた割りに、全容を理解できていませんでした。

 今回、あらためて日本語とは違った外国語という認識で中国語考え、2,3ヶ月でザクッと全容を理解することを目的に、どんな参考書がいいか調べていました。

 そこで本屋やネットや図書館で調べ、ベスト4を選んでみました。

1.「快速マスター 中国語」 語研 CD2枚付き

 まさに短期間で中国語の文法の主要な部分を学べることを目標に作られたテキスト。英語と語順が似ている中国語ですが、語順以外でも英語文法の知識を関連付けながら説明している部分が多く、過去の勉強遺産の活用にもなります。

 

快速マスター中国語 Book 快速マスター中国語

著者:植田 一三/浅井 伸彦
販売元:語研
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2.「やさしくくわしい 中国語文法の基礎」 ・・・東方書店

 文法の全体構造が見渡せる本。(写真はないですが)

やさしくくわしい中国語文法の基礎

著者:守屋 宏則
販売元:東方書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

3.中国語トレーニングペーパー CD3枚 

 文法の基礎が練習問題をしながら身に付くように構成された本。No2もある。また1000の語彙を学ぶものもある。

新装版 トレーニングペーパー 中国語 教養課程 文法中心学習1 (トレーニングペーパー)

著者:楊 為夫,陳 文〓
販売元:ニュートンプレス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

4.「Why? にこたえるはじめての 中国語文法書」 同学社

 2の「やさしい くわしい中国語文法の基礎」とトレーニングペーパーをあわせたような本です。中国語の文法を学ぶ参考書として、ネットでの評判は一番高いようです。CDが付いていないのは残念ですが、書いて覚えるというコンセプトで貫かれています。

 

Why?にこたえるはじめての中国語の文法書 Book Why?にこたえるはじめての中国語の文法書

著者:相原 茂,石田 知子,戸沼 市子
販売元:同学社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

今日、1と4の参考書を本屋に行って買ってきました。2ヶ月くらいで全容をしっかりマスターするつもりですが、なんとかソフトの中のコンテンツ(サンプル単語帳)かツールの形でそこで得た知識やノウハウを組み込めたら、と思います。

 

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2007年4月12日 (木)

開発中の中国語入力ソフト

今、中国語入力ソフトを作っています。いくつかの画面デザインを検討して、最終的なイメージでプロトタイプを作り始めましたので少々ご紹介をしたいと思います。

基本的には、ほかの外国語入力ソフトと同じように起動直後にすぐに漢字入力が可能なものとなります。そして、単語帳機能もあります。

新しい機能としては、画面下部の単語帳表示を画面いっぱいに伸ばせるようにしています。それに、中国語独特の声調付ピンインも表示します。それと、各登録単語毎に音声ファイルを指定できるようにする予定です。ActiveXの機能を使って、インストールされているWindowsMediaPlayerを呼び出し、Waveのみならずmp3も再生できるようにします。

Kman2_1

(画面をクリックすると実物大になります)

それから、新機能として

 (1)日本の漢字→簡体字 ・・・(ピンインやカタカナ読みも出力)

 (2)簡体字→繁体字

変換機能を付けます。これは、入力したい簡体字や繁体字に対応する日本の漢字は分かるけど、簡体字や繁体字入力に必要な正確なピンインや注音符号が分からない場合に手軽に簡体字や繁体字を入力できるようにするものです。ワンボタンで変換します。

ただし、注音符号で繁体字を入力したい人のためにキーボードの注音符号の配置を画面右に表示もします。

狙いとしては、今後10年20年先に、日本人も簡体字や繁体字に慣れておいたら中国や台湾との関係で面白くなるかな、と考えたので入れました。

Kman1_1

(クリックしたら大きくなります)

現状、このようなところですが、何せ入力データが多いので毎日プログラム作りとデータ入力に格闘しているといった状況です。さて、このソフト受け入れられるかどうか分かりませんが、使っていて楽しいソフトになるとは思います。

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2007年4月 2日 (月)

NHK「知るを楽しむ」

いつも掲示板で情報を教えてくれるchiyuさんのお陰で、NHKの4月から始まる「知るを楽しむ」(日中二千年漢字のつき合い)を楽しみにしています。

今日、書店でテキストを買って来ました。

Dscn22280001

今、ちまたでは漢字ブームで、TVのバラエティー番組でもよく漢字のクイズコーナーが作られているようです。書店に行けば漢字検定の棚がとても広く取られており、何度の高い級の問題集を見ると、とても信じられないようなマニアックな漢字の問題が出ていて驚きました。

中国は好きでなくても漢字が好きな人は多いと思います。でも、そんな人でも、今度のこの「知るを楽しむ」を見れば、中国に対して少し好きになるかも知れません。

回は4月分は全部で4回。1回が25分のテレビ番組です。

1回目)初めは漢字なんか嫌いでした - 倭人 文字と出会う -

2回目)日本で一番エライ人は誰 - 漢字と「国格」 -

3回目)「まんじゅうこわい」 - 江戸の漢文力 -

4回目)「中華人民共和国」の三分の二 - 日本漢語の形成 -

となっています。

次は、「漢方なるほど物語」が同じく4回で、こちらは5月に放送されます。こちらもテキストに含まれます。江戸時代の漢方の話や、葛根湯の不思議など興味深い放送もある予定です。

今日は、「とっさの中国語」のテキストも購入しました。こちらは今日の午後11時25分から30分まで第1回の放送があります。毎週月曜日5分というのは楽に見ることが出来ていいです。

先日、中国の投資信託「三菱UFJチャイナオープン」というものを購入したので、中国経済にも興味を持つようになりました。将来、この目で中国を見たい気持ちも少し沸いてきました。なんとか、中国語をあるレベルまではマスターしたいと思います。私の場合、一つの言語を始めるのに結構根回しが必要です。

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2007年3月30日 (金)

日本の漢字のピンイン読み検索機能2

今日、日本の漢字のピンイン読み検索機能をプロトタイプに入れ込んだ。

基本的には

 日本の漢字→簡体字→ピンイン辞書

の形で、読みを得ます。

Kankan1

旅の指さし会話帳 北京、や上海のテキストを見ると、簡体字と日本のカタカナで表記された発音は載っていますが、ピンインは載っていません。ですので普通名詞や動詞形容詞でも、漢字から正しいピンインを得るのに便利です。

はやり一番なのは人名、地名など固有名詞の読みを得る場合ですね。テキストにある中国語の簡体字から日本の漢字を推測して、この機能でピンインを得るのはなかなか面白いです。

今後の課題は、日本の漢字から簡体字を変換する際のテーブルをより大きなものにすることです。ピンイン辞書のほうは小学館の中日辞典のほとんどを入力しているので、簡体字さえ得られれば、声調つきピンインは検索できます。

この機能は中国語入力ソフトの中核となりそうな感触です。

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2007年3月28日 (水)

ピンイン辞書ツールに

ピンイン辞書データを作るツールを作ってデータを作成してのですが、マルチバイトの扱いにバグがあって、今日気がつきました。3日かけて作ったデータの作り直しです。

今回のツールは公開するものではないので、気がついて直せば問題はないのですが、ちょっとがっかり。

でも、再度データを作っていく上で、データをよく見直したり、して数箇所入力ミスを見つけたので、不幸中の幸いです。ソフトウエアを公開してからだとユーザーさんに迷惑がかかりますので、問題は速めに出してしまうのがいいですね。

あと2日、がんばるぞー。

ちなみに今作っているピンイン辞書データはこんなものです。

a1,アァ,B0A2,B0A1,BAC7,EFB9,EBE7
a2,アァ,B0A1
a3,アァ,B0A1
a4,アァ,B0A1
ai1,アイ,B0A7,EFCD,B0A5,B0A3,B0A4,B0A6,9A47
ai2,アイ,B0A9,B0A8,B0A4

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2007年3月26日 (月)

日本の漢字のピンイン読み検索機能

今作っている中国語入力ソフトには、日本の漢字のピンイン読み検索機能を入れる予定です。

自分の名前や住所を中国の人に紹介するとき、どんな漢字を書くかを知らせるときなどに使えるものです。例えば、私の名前「今井隆行」の場合、「jin1 jing3    long2 hang2」または「jin1 jing3    long2 xing2」になります。カタカナだと「ジンジィン ロンハン」または「ジンジィン ロンシン」ですね。

もともと日本の漢字に対応する簡体字を返すような関数はWindowsの中には含まれて居ませんので、自分でテーブルを作り、それを基本に関数を作ります。

ただ、日本の漢字といってもどこからどこまでが日本の漢字かは微妙です。JISに定められている漢字でも第2水準、第3水準などまで入れ込むのはいたずらにサイズだけ大きくなりそうです。

そこで、今回は常用漢字と人名用漢字、それに加えて表外漢字字体表でXPで使える漢字に絞ることにしました。

ただ、インターネット時代に簡体字のピンイン検索機能は、あったら面白い昨日ではないかと思い、簡体字からピンイン(声調付き)を検索できる機能も入れようと思っています。実は1年位前にユニコードでXML形式ですが、小学館の中日辞典の主だった簡体字をピンイン別にデータ化してありました。

今日は、Delphiで、UnicodeからWin32で扱えるGB2312のマルチバイトコードに変換するプログラムを書き、それを16進表現にしてクリップボードに転送し、テキストファイルのフィールドに貼り付けて、ピンイン辞書データを作っていました。

現在の私の中国語ソフトの考えは「簡体字にもっと日本人が馴染めるようになること」、ですので、漢字のピンイン読み検索機能はその一環の機能になります。ゴールデンウィークごろには完成させたいと思っています。

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2007年3月22日 (木)

Dyna FontもVista対応

ブログを見ていただいている方、ありがとうございます。

実は、2ヶ月くらい前から「コメント」と「トラックバック」に執拗にスパムの書き込みをするアメリカ人らしき人がいます。こちらでスパム投稿のIPアドレスを投稿禁止にしているのですが、業者らしくIPアドレスを変えて投稿してきます。

そこで、しばらくコメントを受け付けない設定にしました。もし、ブログの内容でコメントしたい点などありましたら、私どものサイト「ジャンルカのカフェ」に掲示板がありますので、そちたによろしくお願いいたします。

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さて、本日の話題です。

今日、以前にフォントパックを2度購入したことのあるDyna Fontから新しいフォントの案内のカタログが届きました。Vista対応の新フォントということで、例のJIS X 0213-2004の新しい字体に対応したものです。

Dscn21980001

PC歴は26年くらいなのですが、最初はドットインパクトのプリンタだったのが、インクジェットやレーザープリンタで、美しいアウトラインフォントになったとき、正直それらの美しいフォントに惚れました。そして当時いち早く廉価でTrueTypeフォントを売り出したDynaFontを出るたびに買っていました。

今回、Microsoftの用法を使えば、今までの表外漢字の字体がJIS90だとすると、新しいものがJIS2004になります。この違いは、例えば「辻」の字が、JIS90だと一点しんにょうで、JIS2004では二点しんにょうになるなど122文字が変わっているそうです。

Dscn21990001

私は基本的に今回のフォントの改正は賛成です。

ですので、Vistaに標準で付いてくるMS明朝とMSゴシック、Meiryo以外にフォントメーカーが、今回の改正に則って新フォントを出したことはとてもいいことだと評価しています。

カタログを見るとJIS2004対応字体は180書体、JIS90対応字体が200書体入っているようです。おまけで、中国語簡体字2書体、中国語繁体字2書体、韓国語2書体入っています。

加えて、人名外字1880文字が入っているDFP行書体W7Jなるフォントも入っているようで気になります。

定価14,490円。既ユーザーには、8,820円で販売するとのこと。ちょっと食指が動きますね。

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2007年3月20日 (火)

プロトタイプに着手開始

もう、2年くらい漢字を扱うソフトの構想を練ったり、プロトタイプを作ったりしているのですが、なかなかこれだ!と思えるものにならずお蔵に入れたままでした。

今回、基本に立ち返り、中国語(簡体字のほうの)を入力するソフトをゼロから作ってみようと思い、プロトタイプ作りを開始しました。

開発プラットフォームを何にするかで、ユニコードベースの.NETにするか従来のWin32APiにするかについては、今回はWin32APIにすることにしました。ターゲットはWindowsXpマシン以降ですが、Vistaの普及する速さが遅そうなので.NET Frameworkのランタイムをインストールする不便さがどうしても残る点、問題だと思いました。

それに加え、.NETの画面インターフェースと動作のモッサリ感がいまいちなのも気になっており、それならWin32APIでひとつ作ってみようと思いました。

ただ、そうなると簡体字中国語はGB2312というちょっと古い規格に基づいて扱う必要があり、扱える漢字もUnicodeに比べ幾分少なくなるデメリットはあります。

また、Wind32APIのテキストコンポーネントは、なぜかMSの中国語をIMEを起動して、ピンインを入力し候補の漢字から該当するものを選んでも、その漢字が入力できません。困ったと思い、1時間くらい思案に暮れていたところ、RichTextコンポーネントではどうかと変えたところ、こちらでは大丈夫だったので、KakiThaiなど他の入力ソフトとは異なったコンポーネントを用いることになりそうです。

ただ、今日新しい画面のイメージを作った感じでは、なかなか悪くありません。

新しい画面では、画面右の単語帳を選ぶメニューで何かの単語帳を選んだら、単語帳を選ぶメニューがスライドして小さくなり、選ばれた単語帳に含まれる単語の内容を画面の下部いっぱいに表示するようにしています。このことにより、中国語、日本語、ピンイン、発音(カタカナ)、備考など一行で眺められ、利便性が向上します。

日本語簡体字変換など面白そうな機能をいれようと考えてますので、まだまだ越えなければならない山は多そうですが、いつかこのツールで漢文を扱って楽しめたらと思っています。

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2007年3月19日 (月)

「カリスマ先生の漢文」

今日は、「カリスマ先生の漢文」という本を読み終えました。

カリスマ先生の漢文 Book カリスマ先生の漢文

著者:宮下 典男
販売元:PHP研究所
Amazon.co.jpで詳細を確認する

中国語は発音が難しいのでちょっと苦手。だけど、漢字も好きだし、中国古典も好き。そんな人には漢文がいいのでは、と思って読み始めました。(実は自分のことです)

この本は、PHP出版で同じシリーズに物理や数学もあるので受験用のテキストの位置付けなのかもしれません。しかし、内容は現代中国人の考えの基礎を知るには、儒教をはじめとする中国古典を学んだら良い。という著者の考えが反映されてて受験の本には思えません。

面白いのが、著者の方は宮下典男さんという日本人ですが、漢文を紹介するに当たって上海人と山東省のお友達も登場してもらい、現代中国から中国古典に対するコメントを逐次載せていてくれることです。

漢文と言えば、レ点や一二点、旧かなの振り仮名,送り仮名などを用い、漢字を中国語読みするのではなく、日本の漢字の「訓読」読みする点、特殊です。

しかし、現代中国に興味がない人でも孔子や孟子、韓非子などの思想、三国志、史記などの歴史もの、李白、杜甫などの漢詩、怪奇ものなど様々な分野に根強いファンが多くいます。

中国の観光地で、大声で漢詩の中国読みで朗読すると、とても中国人に受けるそうです。

中国語の日常生活やビジネスで使う言葉は、必要に応じて覚えればそれなりに使えるようになるかもしれませんが、それだけだと他の外国語と変わりません。せっかく、漢字で書かれたものに高校時代から馴染んで切るのですから、中国古典や漢詩の一部でも理解、暗記すれば、一層中国を理解できるかも知れません。これは面白いと思います。

そうなると、日本の「漢文」形式で書かれた書籍は日本の漢字を用いているので、現代中国で通じるか不明のものもあります。また、その中国語発音も日本の漢文書籍を読んでもわかりません。

今度作る漢字ソフトは、日本の漢字の簡体字変換ができると共に、やはり漢詩や漢文の名文を入力したら、中国のピンインなり日本語のカタカナ発音なり、現代中国人に通じる発音が分かるようなものがいいと思いました。

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2007年3月16日 (金)

干支の由来

以前から、時代物の話を読んだり、落語で聞いたりしたとき、その「年」の表現方法が「きのえさる」など干支を用いたものであることに興味を持っていました。

その中の動物の名前で表現されるほうは十二支なのでよく分かるのですが、「ひのえ」とか「みずのと」など、いったいどういう意味かよく分かりませんでした。

今日、たまたま「漢文入門」魚返善雄 著を読んでいたとき、疑問が氷解しました。

まず、「ひのえ」や「みずのと」などのほうは、十干(じっかん)と呼びます。

そのバリエーションは「きのえ・きのと・ひのえ・ひのと・つちのえ・つちのと・かのえ・かのと・みずのえ・みずのと」と10個あります。

そして、それは太古の中国人が考えた世界の五つの要素「木、火、土、金、水」に由来するのだそうです。そういえば「き、ひ、つち、かね(?)、みず」になりますね。

また、「エ」と「ト」に語尾が分かれるのは、陰陽の思想から来ていて、「陽、兄、エ」と「陰、弟、ト」に由来するそうです。

この十干と12の干支をあわせて年を表現して、例えば1966年は(昭和41年)は「丙午」(ひのうえうま)を表します。そういえば丙午は八百屋お七に代表されるように気性の荒い女性の代表のように言われていたようです。

ただ自分の妹や、東京の親友の生まれも丙午なので、本当にそうなのか、気性が荒い人なのか先ほど調べたところ、なんとあの上品な皇室の紀子様も丙午とのことで、全国の丙午生まれの女性、安心してください。私も安心しました。(^^)

ところで自分の生まれた1961年は何か調べたら「辛丑」(かのとうし)でした。どうやって調べたかと言うとWikipediaで1961年を探したら、『干支』の項に載っていました。具体的な計算方法も載ってました、西暦を10で割り、余りで十干を出し、西暦を12で割りその余りで干支を定めるらしいです。60年で一巡り。だから60歳は還暦だそうです。

どうも、この干支は中国でも歴史が古く、殷の甲骨文字にも記載されていると言うから、何だかすごいですね。知らないところで、中国の思想をいろいろ取り入れている日本であることがわかりました。

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2007年3月13日 (火)

中国語テキスト

今、作ろうと思っている漢字ソフトは日本の漢字と中国の簡体字の関連を、手軽に結びつけて覚えられるようにするもの。

中国語は他の外国語に比べ、なかなか実用的な知識が頭に入ってゆかない。なまじっか漢字であるためかもしれないが、何とかその辺をうまく考えた良さそうなテキストを探していてる。

今回は、シンプルで、覚えたら効果が大きそうなテキストを1つ。

中国旅行に行く場合は、発音は必修だが、とにかく文章の読み書きができるようになりたいばあい、この本はいいかもしれない。必要な文字や文法、動詞が絞り込まれ、その範囲内で、よく使いそうな例文が紹介されている。

筆談でらくらく中国語 Book 筆談でらくらく中国語

著者:造事務所
販売元:大泉書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

上の本を読んで、必要だと思ったのが、基本文法の習得。そして、基本動詞の用法。

確かに入門書には載っていないような文法のまとめ方がされている。例えば、日本語で一口に「かく」といっても、「手紙を書く」「絵を描く」「○を書く」「線を引く」「チェックを入れる」「×をつける」「日記をつける」「伝票を切る」などいろいろな「かく」があり、それぞれ中国語ではどう書くか示されている。

一歩すすんだ中国語文法 Book 一歩すすんだ中国語文法

著者:荒川 清秀
販売元:大修館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

まだ、読み始めた段階なので感想は書けないが、良さそうなテキストだと思った。

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2007年2月14日 (水)

出始めたようですねVistaの漢字問題。

以前、このブログにコメントして下さった京都大学の安岡先生のブログにアクセスしたところ、NHKで「ウィンドーズ・ビスタ 漢字字体で戸惑い」というニュースが放映されたことを知った。(安岡さんのブログからニュースの動画がダウンロードできます)

このニュースではいくつか実例を挙げて戸惑いの様子を示している。

一つは地名の問題。奈良県に葛城市(かつらぎし)という市がある。この市はできて2年目だそうだが、パソコンで打って出る「葛」の字を市の正式名称とした。この市のサイトを見ても分かる。ところが、Vistaではこの漢字のしたの所が「ヒ」ではなく中に「人」が入る字になった。一方、東京の葛飾区(採用した漢字は葛飾区のサイトのロゴをご覧下さい)は昔からこの中に「人」の入る漢字を正しい字として採用し、パソコンメーカー(OSメーカー)に20年もこの漢字を入力できるようにしてくれと頼んでいたそうだ。

もうひとつ、戸惑いの例では民間の法人の名前のことが取り上げられていた。「辻調理師専門学校」だ。この学校の「辻」の字は、この学校では創業者の名前をとったのだそうだが、昔から一点のしんにょうだったそうだ。一方、Vistaでは人名用漢字の正式な字として2点のしんにょうが採用され、2点のしんにょうが出る。辻調理師専門学校の先生は、「慣れ親しんでいるので、何をいまさら、という感じ」だそうだ。

ただ、どちらが歴史的に正しいかで言えば2点のしんにょうであり、作家「辻 仁成」さんの著書などをみると、二点のしんにょうを使っている。

ちなみに私は今回のWindowsでの漢字の字体をより正しいものに近づけたことには賛成だ。

ただ、漢字字体の変更は、人名や地名、社名や学校の名前など非常に人々の思い入れのこもったものであるので、私は、事前に、テレビ番組の一つを作ってでも、その経緯などを人々に知らせるべきだったろうと思う。

今からでも遅くない。戦前の漢字、当用漢字、常用漢字、そして度重なる人名用漢字の改訂、表外漢字字体表の制定の意図などを知らせるべきだ。ずっと標準字体がない漢字がいくつもあったこと。そしてその問題を解消するため人名用漢字や表外漢字字体表の中で印刷標準字体を定めたことなど、わが国の漢字の歴史に触れながら、今回の字体の変更が、正しいものであることを示すことが必要だと思う。

そうすれば、戦後の当用漢字の字体の簡略化がいかにいい加減なものであったかも知られるかも知れないが、単に慣用からだけでなく、どの漢字を用いるのが良いのか各自が判断できるようになると思う。

今回の漢字の字体変更の問題は、私にとっては、日本ハムファイターズの顔であった小笠原選手が,ファンに直接向かって何の挨拶もなく、FA宣言し巨人に行ってしまった、それと同じ感覚を受ける。結果は受け入れるが、しかし、それだけ大きな変更をするなら、自分の声で説明して欲しかった。そんな印象を持った。いまからでもマイクロソフトには字体変更の説明番組を作ってもらいたい。これは責めているから言っているのではなく、いい問題提起になると思うから言うのである。

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2007年1月18日 (木)

隠れた名著見つけた

いつも有名な出版社の立派な装丁の本だけが名著とは限らない。

先日、図書館でとてもいい本を発見した。株式会社 童話屋という出版社が発行している「漢文を学ぶ」シリーズだ。この本は、文庫本サイズで1冊75ページ位しかない。値段も1冊税込みで300円くらいと手ごろだ。というのものこの本は子供たちに向けた漢文の本なのだ。

著者は以前に朝日新聞の天声人語を書いていた栗田亘という人だ。

漢文を学ぶ〈1〉 Book 漢文を学ぶ〈1〉

著者:栗田 亘
販売元:童話屋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

このシリーズは(1)から(4)までの4冊ものだが、中から気に入った漢文を2つばかり紹介したいと思う。

1.「人間(じんかん)到る処青山(青山)あり」・・・漢文を学ぶ(3)より

 訳:

 「この人の世、どこへ行っても青々とした美しい山があるではないか。君が活動できる場所は、いたるところにあるんだよ。」

 出典:この出典は幕末の尊皇攘夷の運動をした僧・月照の「清狂遺稿」だが、実は中国の北宋の詩人・蘇軾の詩が手本とのこと。

現代は、多様化の時代なのに、なぜか学生時代はいい大学、いい会社や医者など親や周りからレールの上を走るようにしむけられる。そんな人たちが、社会人になるといろいろなところで挫折を味わう。そして感じることもあろう、ここが俺の居場所なのだろうかと。

そんなとき、この漢詩は私たちに勇気を与えてくれる。世の中は広い。必ずや自分の力を生かせる場所があるんだと。

2.「人の小過を責めず、人の隠私を発(あば)かず、人の旧悪を念(おも)わず。」

 ・・・漢文を学ぶ(4)より

 訳:

「他人の小さな過失はとがめない。個人的な秘密はそっとしておく。昔おかした罪は忘れてあげる。この三つを心がけるなら、自分の人格は向上するし、人のうらみを買うこともない」

 出典:中国の明代の終わりに書かれたエッセイ「菜根譚」、作者は洪自誠

家族でも友人でも、同僚でも長く付き合っていると、いい面だけでなく、いやな面も見えることがある。そんな時、いやな面に焦点を当てても、性格なので改善されることはないから、いらいらするだけである。いやなものを見たときは目から後頭部にその映像をスルーしよう。いやな発言を聞いたら右の耳から左の耳にスルーしよう。そして好きな人ができたら、その人の過去はあまり聞かないようにしよう。

んー、なんて大切な言葉だろうと思う。自分も20代、30代のころは悪いものは悪い、筋の通らないことをする奴は許せない、と熱くなるほうだった。でも、そうなると衝突やわだかまりができてしまう。最近は、何かあっても「まあいいではないか」と思えるようになった。そんな気持ちが大切であることをこの漢文は教えてくれる。

日本人が倫理観や人の道を自分の身に付けるとき、おどろくほど漢文の形で記憶していることが多い。そんなこともこの「漢文を学ぶ」シリーズでは気付かせてくれる。

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2007年1月16日 (火)

風林火山

この1月よりスタートしたNHKの大河ドラマ「風林火山」は、なかなか面白そうでこれからも見ようと思っている。

自分は、もともと戦国時代は戦いや駆け引きが中心なので、あまり現実世界に生かす材料が乏しい感じがして、歴史ものでいえば幕末のほうが圧倒的に好きだった。ただ、今回は主役の山本勘助演じる内野聖陽がなかなか格好いいのと、ドラマを歴史のヒーロー物語として描くのではなく、普通の人間が次第に成長していくヒューマンドラマとして描いている点に共感を持ったので見る気が起きた。

今日、図書館に借りている本の返却に行ったときに、原作の井上靖の「風林火山」を探したが、さすがに借りられていてなかった。少々残念で、ならば漢字関係の本を借りようと漢文コーナーに行った。するとそこに、「漢文名作選 第2集 1古代の思想」大修館書店という本があった。

漢文名作選〈第2集 1〉古代の思想 Book 漢文名作選〈第2集 1〉古代の思想

著者:鎌田 正,江連 隆,塚田 勝郎
販売元:大修館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ぺらぺらと中をめくってゆくとその中に「風林火山」という文字を発見した。自分は「風林火山」とは武田信玄が戦のときに旗を作り、それをいつも陣中に立てていたとのことで、武田信玄の言葉だと思っていた。ところが、これは中国の兵家、皆が知っている「孫子」の言葉なのだ。

ちょっと長いけど漢文を掲載しますと

「風林火山」

兵は、詐(さ)を以って立ち、利を以って動き、分合を以って変を為す者なり。

(戦争は敵をあざむくことを根本とし、利に従って行動し、部隊の分散や集合によって変化をとげるものである。)

故に、其の疾き(はやき)こと風のごとく、其の徐やか(ゆるやか)なること林のごとく、侵掠すること火のごとく、動かざること山のごとく、知り難きこと陰(いん)のごとく、動くこと雷震(らいしん)のごとく、郷(きょう)に掠めて(かすめて)衆に分かち、地を廓めて(ひろめて)、利を分かち、権を懸けて動く。

(こういうわけで、軍の進退は風のように速く、待機する時は林のように静まりかえり、敵地に侵攻し物資をかすめ取ることは火のようにはげしく、陣地を構えて敵軍を防ぎ守るには山のように泰然として動かず、行動は闇のように敵に知られず、動けば雷鳴のようにとどろきわたり、敵国の村里から物資を奪い取っては兵に分け与え、敵地を占領してはその収益を兵に分配し、万事についてよく利害をはかり考えて行動する。)

先ず、迂直(うちょく)の計(けい)を知る者は勝つ。此れ軍争の法なり。

(何よりもまず、まわり道を近道にするはかりごとを知っている者が勝つ。これが機先を制するための法である。)

村から物資を奪ったり、敵地に攻め入ったら火のように強奪してさっと引き上げるだの、現代に照らせば、生臭すぎる教訓である気がする。武田信玄や山本勘助の生きていた戦国時代ならどれもぴったりする教えだったかもしれない。

そんな孫子の兵法であるが良いことも書かれている。「百戦百勝は善の善なるものに非ず」という文だ。百回戦って百回勝つのがなぜ、最高の善ではないのか。孫子は、戦わずして敵兵を屈服させることこそ最上の方法だ、と述べる。戦えば必ず味方にも傷を負い、死者を出し、物も破壊される。百回戦って百回勝ったとしても、見方の損傷もかなりなものになるだろう。では、どうすれば戦わずして勝てるか。

1.敵の計略を見抜き、封ずることである。

2.敵の同盟関係を断ち切り、孤立させることである。

それでもだめな場合、

3.兵刃を交え、敵兵を討伐することである。

4.最もまずいのは敵の城を攻めることである。

ということである。

現実的に戦わないのが一番良い。そのために外交手段や情報活動でなんとか解決する手立てを打つ。しかし、どうしても戦わなければならぬときもある。そんなときには、勝つためのノウハウが要る。それがこの孫子の兵法には漢文で記載されている。

そう考えると、いま難しい状況にある北朝鮮やイラク、中東問題なども、孫子の兵法の記載されている一文一文が参考になるように思えてくるので面白い。

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2007年1月 7日 (日)

「漢字伝来」を読む

岩波新書の「漢字伝来」大島正二著を読んだ。

中国の漢字が日本に伝えられ、どのような過程を経て日本語を表す文字として使われるようになったかをやさしく記述した本である。

今まで漢字がどのような過程を経て日本で使われるようになり、また漢字から派生して平仮名や片仮名が作られたか、それほど興味がなかったのでこの手の本は読んだことがなかったが、漢字の本を読むにつれ、次第に興味が沸いて手に取ったものだ。

漢字伝来 Book 漢字伝来

著者:大島 正二
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

漢字が中国からもたらされるまで、日本には日本語を表す文字がなかった、そんな内容から始まる。そういわれると、何か悔しい。どこか1世紀とか2世紀ごろの土器や洞穴の壁、木の端に、解読不能でもいいから文字っぽいものでも見つかって欲しい。そんな気持ちで読み始めるが、読むにつれ、それははかない夢にすぎないことが分かる。

中国とは朝鮮半島を経由して、仏教や儒教などと共に文字が伝わったとされる。最初はもちろん、漢字を見た日本人は、われわれがアラビア語やタイ語を最初に見たときのように規則性のありそうな模様にしか見えなかったであろう。文字の読みも分からなければ、意味も分からないのだから。丁度、われわれが中国語辞典にのっている見たことのない漢字をみたときのようなものだろう。

この本を読んで印象に残ったのは、仏典を除き、最初に漢字が使われるようになったのは人名地名などの固有名詞であったということである。

はじめは、朝鮮からの渡来人が日本人に漢字の知識や書籍を伝えたという。その渡来人が、まずしたこと、それが漢字の音を利用した、日本の地名、人名などの固有名詞の漢字表記だったらしい。信濃(しなの)、播磨(はりま)、愛宕(をたぎ)、卑弥呼(ひみこ)などである。

そしてこの地名、人名の漢字表記には、その前例があって、それが中国で行われたインドの仏典漢訳だったとのこと。サンスクリット語の「Amitayus」が「阿弥陀」、「Sakya(シャカ)」が「釈迦」など。その例を知っていたので、彼らは日本語の漢字表記もできたという。

これは私の感じであるが、漢字表記で大切なのは、実は人名や地名の固有名詞表記だと思う。日本語の動詞や形容詞が漢字でなく仮名で表記されていてもそんなに違和感はない。しかし地名、人名などの固有名詞は一般的に書き方が統一され、認知の鍵となっていると思う。人名の文字を見たとき、まさにある人の顔や性格、風貌が思い浮かぶ。地名の文字を見たとき、山や海、田舎の景色、風景、そこに住む人々、合戦の跡など多くのものがイメージとして去来する。そういったイメージと漢字は、鍵と鍵穴のようなものに思える。

今、日本の漢字としては常用漢字が使うべき漢字の目安として戦後広く使われてきたが、最近人名用漢字の大幅な追加や、表外漢字自体表による字体訂正を国が行ったのは、これらの漢字も使いなさいよ、ただし、正しい漢字でね、ということだと思う。今まで当用漢字から常用漢字、人名用漢字も使う字を制限する方向だったが、明らかに方向が変わった。何でも略せばいいというものではないということかとも思う。

 地名人名に代表される漢字の重要性、つまり永く使われてきた固有名詞は、国や地方を愛する心につながっていることを思い出させてくれるかもしれない。簡略化された略字や俗字を使えば書く人は多少筆画が少なくて楽かも知れないが、人名でなく人自体が、知名でなくその土地字体が、略されて軽く扱われている気がしないでもない。

 「横浜」を「横濱」と書いたらちょっと雰囲気出るでしょう。

 この本を読んで、固有名詞表記の重要性を思ってしまった。

その他にも、この本では漢字をベースにしていかにして日本語の文字表記してきたかの、祖先の苦労が書いてある。

最初に、漢文の訓読み時代があった。次に万葉仮名(漢字の仮名)をつくり、日本語を漢字で表記した。最後に漢字の偏や旁から片仮名を作り、同時に漢字の草書体から平仮名を作り、それらを使って和漢混合文を作って日本語を表記するようになった。

 いろいろな国が漢字を捨てたのに、日本では、話されている言語が中国語でもないのに漢字をベースにして日本語を表記する仕組みを作ったことは、やはり先人の偉大な仕事だと思う。

 最後に、ベトナムの字喃(チュノム)のことが気になる。今はベトナムは国語(クォックグー)というアルファベットをベースにした文字だが、変わるまではベトナム語を表記する文字として、一般人が使ってきたのは、漢字をベースにして多少加工を加えたこの字喃を使った。しかし、一方で公用文など正式文書は漢字を使用することが義務付けられていた(1915年まで)。

 宣教師が来てアルファベットベースの文字でベトナム語を表記し始めたとき、なぜベトナム人は字喃を捨てたのだろう。1000年近く中国に支配されてきたことに対する反発心から漢字を毛嫌いしていた可能性もある。もう一つに字喃が、漢字にいろいろな手を加えすぎてベトナム以外でしか通用しない文字になったので、伝統も他の漢字使用圏の国々ともつながるものを持たなくなり、あまりその文字を守る気持ちが薄れたのではないだろうか。

 伝統のあるものは確かに重い。しかし、伝統から外れて好き勝手に変更を加えると根無し草になり、いつでも放棄できる文字になる可能性もある。だから、伝統的なものから外れるときは、かなり慎重であるべきだ、そんな風にこの本を読んで感じた。

 また、一杯入って長文になってしまった。

これからは簡潔文になるように気を付けよう。

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2007年1月 5日 (金)

早く触れたいWindows Vista

もうじきですが、1月30日にWindows Vistaが一般向けに発売になります。この新OSでは、今までと異なり、MS明朝やMSゴシックなどわれわれが使い慣れてきたフォントが変わります。バージョンアップですね。

どうかわるかというと、新たに入力表示できる漢字が増えることと、今までのPCでは間違った漢字を使っていたという理由で新しい字体に(いきなり)変わる字が出てきます。どうせ、ほとんど使わない漢字でしょう、と思うかもしれませんが、そうでもないところがちょっと大変です。

いきなり字体が変わる漢字は、確かに国がなるべく使いましょうと目安として定めた常用漢字1945字の中にはありませんが、地名や人名に用いられている漢字の中の結構ポピュラーな漢字の字体が変わります。

例えば「逗子市」の「逗」が二点のしんにょうになります。二点のしんにょうになる字は多く「辻」、「謎」のなか、「迂回路」の「迂」、「樋口」さんの「樋」のなかが変わります。それから「櫛引」さんの「櫛」の節の左下がまっすぐ伸びて横に2つ水平線になります。「大晦日」の「晦」では「毎」ではなく中が「母」になります。北海道だと「小樽」の「樽」の旁の上部が「遒」のしんにょうの中の字になります。

このあたりのことは京大の安岡先生が詳しく調べられています。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061211/256519/?ST=vista

これらが文書の文字置換を行うのではなく、例えばWindowsXPで作った文書ファイルをWindowsVistaのインストールされているPCに送り、印刷すると勝手に替わってしまっているので驚くケースが増えるでしょう。今、1月初旬で月末に発売になるのにTVのニュースにさえ取り上げられていないのは問題です。マイクロソフトさんもっとマスコミ・アピールしましょう。

もちろん、マイクロソフトが行ったJIS X 0213:2004や国の定めた表外漢字自体表に準拠し、使える漢字を増やし、間違った漢字を訂正することはいいことだと思います。ただ、新しく使える字が増えるのはあまり問題とは思いませんが、今まで使ってた漢字が間違いだから新しい字にします、というのは、じゃ私たちが使ってきた漢字、人に教えてきた漢字は違っていたの?とすんなり受け入れられる性質のことではない気がします。

それでも、絶大なシェアを誇るマイクロソフトのOSと標準フォントを変えると決めたのですから、なんとか整合性を取ってゆく必要があります。

まずは、ユニコードのテキストベースで、どの漢字がXPでは異なって表示されるか、もしくはグリフがないかチェックできるような仕組みが必要でしょう。

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2007年1月 4日 (木)

「新聞と現代日本語」

今日、札幌市中央図書館で本を借りてきた。日本の漢字使用の目安に国が定めた常用漢字や人名用漢字、表外漢字字体表などあるが、活字媒体の漢字使用は新聞社が独自の規則を作りそれに従っている。その新聞社の漢字使用基準がどんなものかを前から知りたいと思っていた。今日図書館に行ったとき面白い表題の本を見つけた。

新聞と現代日本語 Book 新聞と現代日本語

著者:金武 伸弥
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

著者の金武(かねたけ)氏は、長く読売新聞で校閲に携わり、退職後日本新聞協会用語専門委員をされている方だ。漢字のみならず外来語の表記や日本語の文法などに関する記述もあり、読んでいて幅の広さを感ずるが、やはり漢字が話題の中心だ。ちなみに、この本が書かれたのが2004年なので内容も新しい。

この本を読んで思ったのは、今もなお戦後の国語改革の大きな津波の余波が日本人の日本語表記に残っているということだ。戦前は漢字は旧字体、かな使いは歴史的仮名遣いで、今われわれが目にしたら馴染みにくいものだ。

終戦後すぐに国語改革の必要性がテーマになり、より簡単な漢字と使うことと、使う漢字の数を制限することを基本とした、当用漢字表を策定し、政策を実行した。その際、非常に短期間で複雑な漢字の簡略化まで行った。常用漢字でも、今まで使われてきた漢字の熟語が表外漢字である理由から、同音という理由だけで別の常用漢字に取り替えられる代用漢字表記が行われきた。

この本で代用漢字の成功例(定着した例)、「編輯」→「編集」があげられています。確かにこの語句は定着はしている。しかし、もともと使っていた漢字を別の漢字にそんなに簡単に代用して良かったのだろうか。

一方、時間が経過しても全く定着しなかった例も多くあげられている。「斑点」(班点)、「檀家」(壇家)、「詭弁」(奇弁)、「橋頭堡」(橋頭保)これらは後の( )内の漢字を代用漢字として1990年代始めまで新聞で使ってきたそうだが、根付かず、結局本来の字に戻し、必要に応じて仮名を付けることにしたそうだ。

今、各新聞社の裁量に任されているものに、「萎縮」(委縮)、「貫禄」(貫録)、「風光明媚」(風光明美)があるそうだ。( )の中は代用字。嬉しいことに、Windowsの日本語IMEでは漢字変換を行うと代用時ではなく「 」内の本来の字が第一候補として変換されるので、ほっとしする。

戦後、中学生や高校生でも読めるであるとか、常用漢字が国の国語施策の基本だからなるべくそれに則って、難しい漢字はやめて語句までつくっちゃおう、と行ってきたが、本当にそんなことしてよかったのだろうか?という疑問が、日本の中に沸々とわいている感じがする。

この本の第1章3に「言葉の正しさをはかる物差しはあるか」というタイトルの節がある。ここで、その何が正しいかをはかる物差しとして、岩淵悦太郎さんという国語学者の提案された3つの項目を紹介している。

1.伝統性(歴史性)・・・以前から使われてきたもの

2.一般性(広汎性)・・・伝統的に誤りでも慣用的にひろく使われるようになったもの

3.合理性(体系性)・・・国の施策の中であるルールに基づき定められたもの

 (同音、同意の別の簡単な字で複雑な字を代用する)

つまり戦後、国の政策が国語の簡潔化を施策としたので、語句を勝手に作っても、それが広く使われるようになれば、それもまた正しいということになるだろう。確かに中国の簡体字もそういったものの一つだ。

ただ、私は気になるのは、もしこの考えで漢字を使っている国がそれぞれに好き勝手な漢字簡略化と、語句の代用字使用をすれば、漢字は単は「その昔、漢民族が使っていた文字」を昔輸入しただけで、今はもう、それぞれの国の文字にしか過ぎないということになるのではないか。

幕末、高杉晋作が上海に行ったとき、上海語を知らなくても筆談でコミュニケーションをとることができた、と何かで読んだことがある。つまり、アジアの共通文字としての漢字の役目を、現代人は己が国の事情だけで捨てようとしているわけだ。もったいない。

私は、何が正しいかのものさしに4番目の項目として国際性(アジア性)を挙げたい。台湾や香港、上海では今も繁体字を使っている。語句も代用字は少ないだろう。間違った簡略化や代用字は、国際性の観点から戻せばいいと思う。

今月発売予定のWindows Vistaでは旧字体漢字を含めかなりの漢字表示機能が向上する。人名では多くの人が本来の字(旧字を使った人は旧字)を用いた表記をするようになったし、今から旧字体を使う人も出てくるだろう。例えば、今のPCでも出力できるが、秋篠宮の長女眞子様も旧字だ。

語句に関しても、違和感のある戦後作られた漢字は使わないようにし、正しい本来の字を用いることができるようになる。そうして20年30年たてば、戦後のどさくさに作られたというマイナスの面が薄められ、より安定したバランス点が見つかる気がする。

むしろ今後数年間の間に、入ってくるであろう簡体字の日本の新聞での扱いに関してもっと検討しておく必要があるかもしれない。

この本は、様々な語句に関して、ハッとするようなタイムリーな解説があってとても面白い。また、続きの紹介を書きたいと思う。

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2006年12月28日 (木)

旧字体、正字変換用データ

今作ろうとしている漢字ソフトの機能の一つに旧字体変換機能があります。はじめは1つの常用漢字に対し、1つの旧字体が定まると思っていたのですが、どうも複数の旧字体があるようで、それなら異体字選択機能の形で漢字を選べるようにしようと、データ入力を始めました。

自動変換は、漢和辞典で「旧字体」と「正字」とされる漢字。それ以外の別体、俗字、慣用的に用いられてきた誤字は異体字として探せば見つかる仕組みにしようと思っています。ちなみに、別体は、構成要素は異なるが造字の仕組みは正しい漢字。俗字は、文字の成り立ちが分からないため本字がくずれたり類似の字形を混同して同一化したり、そのたもろもろの理由で使われてきた字です。

それまで、入力してきたのが簡体字や繁体字で、MS明朝などにはない漢字もあったのに対し、今回のデータ入力したのはJISX0213の中で現在のWindowsXpで出力できるものに限ったので、すべてMS明朝やMSゴシックで出力可能です。なお、-1は旧字に自動変換しないが異体字があるものを示すデータです。

■ リスト ■

2 亜 亞
2 会 會
3 挙 擧 舉
2 当 當
3 皸 -1 皹
2 証 證
2 暁 曉
2 県 縣
4 秋 -1 穐 龝
3 炯 -1 烱
2 暸 瞭
2 悪 惡
2 浅 淺
2 芦 蘆
2 鯵 鰺
2 与 與
2 価 價
2 冦 寇
2 圧 壓
3 羹 -1 羮
2 址 阯
2 余 餘
2 剰 剩
3 怪 -1 恠
3 盪 -1 蘯
2 予 豫
2 争 爭
3 庵 -1 菴
2 医 醫
3 彝 -1 彜
2 癒 瘉
2 鋳 鑄
2 粋 粹
2 犠 犧
3 憩 -1 憇
2 諌 諫
3 一 -1 弌
2 壱 壹
3 苺 -1 莓
2 糸 絲
2 営 營
2 稲 稻
3 猪 -1 豬
3 熏 -1 燻
2 疣 肬
2 賎 賤
2 炉 爐
3 鑪 -1 鈩
3 鰮 -1 鰛
3 況 -1 况
3 卯 -1 夘
2 売 賣
2 鴬 鶯
4 兎 兔 菟 莵
2 欝 鬱
3 写 寫 冩
3 器 -1 噐
3 疎 -1 踈
3 畝 -1 畆
3 疇 -1 畴
3 厩 廏 廐
3 梅 -1 楳
2 蠎 蟒
2 絵 繪
2 衛 衞
2 珱 瓔
3 叡 -1 睿
2 駅 驛
3 衽 -1 袵
2 円 圓
3 冤 -1 寃
2 堕 墮
2 欧 歐
3 多 -1 夛
3 冒 -1 冐
2 拝 拜
3 沖 -1 冲
2 奥 奧
2 遅 遲
3 謚 -1 諡
3 僭 -1 僣
2 収 收
2 稚 穉
2 穏 穩
2 陥 陷
3 踊 -1 踴
2 帯 帶
3 劫 -1 刧
2 覚 覺
3 佞 -1 侫
2 痴 癡
2 厦 廈
2 欠 缺
3 駆 驅 駈
3 剋 -1 尅
3 刈 -1 苅
2 猟 獵
2 蚕 蠶
3 帰 歸 皈
2 顔 顏
2 耀 燿
2 蛎 蠣
2 鈎 鉤
3 喀 -1 咯
2 撹 攪
2 隠 隱
2 桟 棧
2 囲 圍
2 篭 籠
2 柁 舵
2 囓 齧
2 緕 纃
2 数 數
2 貌 皃
3 闊 -1 濶
3 糧 -1 粮
2 蟹 蠏
3 釜 -1 釡
3 窯 -1 窰
2 竃 竈
2 嘩 譁
3 紙 -1 帋
2 髪 髮
2 亀 龜
2 醸 釀
2 粥 鬻
2 殻 殼
4 体 體 躰 軆
2 仮 假
4 雁 -1 鴈 鳫
2 軽 輕
2 厠 廁
2 缶 罐
3 箝 -1 篏
3 嫺 -1 嫻
3 鑑 -1 鑒
2 画 畫
3 峨 -1 峩
3 鵝 -1 鵞
3 萼 -1 蕚
2 岳 嶽
2 巌 巖
2 気 氣
3 奇 -1 竒
3 期 -1 朞
2 棋 棊
3 煕 -1 熈
2 効 效
2 聴 聽
3 決 -1 决
3 蠹 -1 蠧
3 檗 -1 蘗
2 厳 嚴
2 胆 膽
3 京 -1 亰
2 浄 淨
2 尭 堯
2 区 區
3 懺 -1 懴
2 来 來
2 茎 莖
3 嚔 -1 嚏
3 匳 -1 奩
3 籤 -1 籖
2 薬 藥
2 砕 碎
2 唇 脣
2 国 國
3 櫟 -1 檪
2 頚 頸
2 蔵 藏
2 厨 廚
2 勲 勳
3 煙 -1 烟
2 獣 獸
3 鳧 -1 鳬
2 険 險
2 験 驗
2 顕 顯
2 権 權
2 圏 圈
2 芸 藝
3 猊 -1 貎
2 恋 戀
3 晃 -1 晄
4 鉱 鑛 砿 礦
3 曠 -1 昿
2 声 聲
2 氷 冰
2 応 應
3 事 -1 亊
3 箏 -1 筝
2 寿 壽
2 断 斷
3 径 徑 逕
2 厮 廝
2 転 轉
2 壊 壞
2 号 號
3 嵯 -1 嵳
2 冴 冱
3 扠 -1 扨
2 挿 插
2 斎 齋
2 斉 齊
2 坂 阪
2 栄 榮
3 杯 -1 盃
3 卮 -1 巵
3 遡 -1 溯
2 捜 搜
5 崎 -1 埼 碕 嵜
2 桜 櫻
2 冊 册
2 皐 皋
2 聡 聰
2 様 樣
2 碍 礙
2 沢 澤
2 騒 騷
3 噪 -1 譟
2 閙 鬧
3 鑽 -1 鑚
3 財 -1 戝
2 剤 劑
2 雑 雜
2 塩 鹽
2 静 靜
2 鎮 鎭
2 従 從
3 質 -1 貭
3 篠 -1 筱
3 渋 澁 澀
4 蕊 -1 蘂 蕋
4 島 -1 嶋 嶌
2 湿 濕
2 隷 隸
2 舎 舍
2 将 將
3 廠 -1 厰
2 嘱 囑
2 検 檢
2 虱 蝨
2 却 卻
3 鷆 -1 鷏
2 児 兒
3 爾 -1 尓
3 準 -1 凖
2 条 條
3 靭 -1 靱
2 酢 醋
3 棄 -1 弃
2 済 濟
3 棲 -1 栖
3 犂 -1 犁
3 凄 -1 淒
2 欷 晉
2 勧 勸
3 奨 獎 奬
3 涼 -1 凉
2 廃 廢
3 輒 -1 輙
2 総 總
2 図 圖
2 随 隨
3 髄 髓 膸
3 倅 -1 伜
2 関 關
2 狭 狹
3 遒 -1 逎
2 践 踐
2 線 綫
3 繊 纖 纎
2 銭 錢
2 禅 禪
3 曾 -1 曽
2 壮 壯
2 荘 莊
3 奘 -1 弉
2 棕 椶
3 贓 -1 賍
3 譖 -1 譛
2 潅 灌
3 育 -1 毓
3 卒 -1 卆
2 属 屬
2 溜 澑
3 垂 -1 埀
3 宝 寶 寳
2 滝 瀧
2 択 擇
3 鐸 -1 鈬
3 筍 -1 笋
2 携 攜
2 賛 贊
2 称 稱
2 戦 戰
2 闘 鬪
4 畳 疊 疉 疂
2 糾 糺
2 達 逹
2 竜 龍
3 羈 -1 覊
2 竪 豎
2 縦 縱
2 献 獻
3 渓 溪 谿
2 狸 貍
2 楽 樂
2 為 爲
2 戯 戲
2 単 單
2 楕 橢
2 台 臺
2 黙 默
2 団 團
3 膣 -1 腟
3 庁 廳 廰
3 腸 -1 膓
2 尽 盡
3 殲 -1 殱
2 継 繼
2 対 對
3 鶇 -1 鶫
2 伝 傳
2 壌 壤
2 慎 愼
2 粛 肅
2 続 續
3 鼓 -1 皷
2 恒 恆
3 壷 -1 壺
2 倹 儉
3 飄 -1 飃
3 聯 -1 聨
6 剣 劍 劔 劒 剱 釼
2 逓 遞
4 鉄 鐵 鐡 銕
2 点 點
3 解 -1 觧
2 釈 釋
2 砺 礪
3 閉 -1 閇
2 摂 攝
2 党 黨
2 梼 檮
3 籐 -1 籘
2 処 處
3 栃 -1 杤
2 届 屆
3 剳 -1 箚
3 留 -1 畄
2 滞 滯
3 轟 -1 軣
2 隣 鄰
3 鴟 -1 鵄
2 枢 樞
3 富 -1 冨
3 艫 -1 舮
2 灯 燈
3 虎 -1 乕
3 嘗 -1 甞
2 殴 毆
2 懐 懷
3 齏 -1 韲
2 艶 艷
2 涛 濤
3 涙 -1 泪
2 悩 惱
2 並 竝
2 縄 繩
4 二 貳 弐 弍
3 弐 貳 貮
2 迩 邇
2 逃 迯
2 偽 僞
2 担 擔
2 韮 韭
2 鶏 鷄
2 抜 拔
2 窃 竊
2 盗 盜
3 禰 -1 祢
2 寝 寢
3 鼠 -1 鼡
2 廼 迺
3 埜 -1 野
3 叙 敍 敘
2 飲 飮
2 乗 乘
3 瑙 -1 碯
2 脳 腦
2 残 殘
3 呪 -1 咒
2 歯 齒
2 殤 刄
2 覇 霸
3 慙 -1 慚
3 仞 -1 仭
2 略 畧
2 励 勵
3 筐 -1 筺
3 函 -1 凾
2 挟 挾
2 峡 峽
3 走 -1 赱
3 恥 -1 耻
3 旛 -1 旙
3 働 -1 仂
2 発 發
3 衄 -1 衂
2 浜 濱
2 払 拂
2 妊 姙
2 臓 臟
2 遥 遙
3 場 -1 塲
2 獏 貘
3 罰 -1 罸
2 蛮 蠻
3 貔 -1 豼
2 弾 彈
3 曳 -1 曵
2 秘 祕
3 蟇 -1 蟆
2 独 獨
3 襌 -1 褝
2 桧 檜
2 昼 晝
2 翻 飜
2 広 廣
2 拡 擴
3 壜 -1 罎
3 躙 -1 躪
2 触 觸
3 麩 -1 麸
3 蓋 葢 盖
2 双 雙
4 淵 -1 渕 渊
2 彿 髴
3 船 -1 舩
2 旧 舊
2 経 經
3 幣 -1 幤
2 箆 篦
3 辺 邊 邉
2 変 變
3 冪 -1 羃
5 弁 辨 辧 瓣 辯
2 穂 穗
2 讃 讚
2 褒 襃
3 朗 -1 朖
2 戞 戛
3 穎 -1 頴
2 蛍 螢
2 仏 佛
2 誉 譽
3 本 -1 夲
2 没 沒
2 巻 卷
2 参 參
2 槙 槇
2 真 眞
3 桝 -1 枡
2 町 甼
3 松 -1 枩
3 纏 -1 纒
2 窓 窗
3 学 學 斈
3 俎 -1 爼
3 眥 -1 眦
2 侭 儘
2 回 囘
2 万 萬
2 満 滿
2 観 觀
2 覧 覽
2 勅 敕
2 惨 慘
3 瀦 -1 潴
2 舗 舖
3 淫 -1 婬
2 乱 亂
2 廸 迪
3 樒 -1 櫁
3 翠 -1 翆
2 峰 峯
4 蓑 -1 簑 簔
2 実 實
3 脈 -1 脉
2 群 羣
2 麦 麥
2 讐 讎
3 婿 壻 聟
2 虫 蟲
2 狢 貉
2 嬢 孃
2 恵 惠
3 珍 -1 珎
2 麺 麪
2 萌 萠
3 潜 潛 濳
3 擡 -1 抬
2 餅 餠
2 専 專
2 弥 彌
2 焼 燒
2 辞 辭
2 館 舘
3 悴 -1 忰
3 薮 藪 籔
2 犲 豺
3 往 -1 徃
2 揺 搖
2 譲 讓
2 豊 豐
3 夢 -1 梦
3 世 -1 丗
3 善 -1 譱
2 酔 醉
3 詠 -1 咏
2 読 讀
2 拠 據
2 謡 謠
2 瑶 瑤
2 装 裝
3 蘇 -1 蘓
2 歓 歡
2 齢 齡
3 埒 -1 埓
2 両 兩
3 輛 -1 輌
3 稟 -1 禀
2 瑠 璢
2 塁 壘
2 霊 靈
2 礼 禮
3 冽 -1 洌
2 労 勞
2 楼 樓
3 琅 -1 瑯
3 臘 -1 臈
2 禄 祿
3 崙 -1 崘
2 湧 涌
2 訳 譯
2 亘 亙
2 穣 穰
2 稿 稾
2 湾 灣
3 彎 -1 弯
2 床 牀
2 跡 蹟
3 欲 -1 慾
3 裏 -1 裡
2 凜 凛
2 熙 煕

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2006年12月19日 (火)

Windows Vistaの新漢字フォントに期待!

今、しこしこと日本の漢字-旧字体表を入力しています。自分はさすがに戦前使われていた旧字体についての詳細な知識を持ち合わせないので、どの文字を旧字体とするかは書籍に頼る形になっています。

今、参考にしているのが2冊で、一冊が以前紹介した「bit別冊 インターネット時代の文字コード」共立出版。この本の浦山毅さんの異体字一覧。もう一冊が「旧字旧かな入門」 府川充男、小池和夫著 柏書房です。

旧字旧かな入門 Book 旧字旧かな入門

著者:府川 充男,小池 和夫
販売元:柏書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こちらの本は嬉しいことに、現在使われている常用漢字、人名用漢字に対して旧漢字を、JISの区点番号付きで掲載していてくれています。中にはJISの第3水準までの漢字掲載しもJISの区点番号を打ってくれているのですが、私のXPでは表示できないものもあります。

この本の後のほうには「パソコン・ユーザーのために」という章が設けられていて、なんとかしてパソコンで旧字旧かなのDTP(デスクトップパブリッシング)で印刷物を作れないか、その辺の情報やノウハウを提供してくれています。

今日、chiyuさんが昨日のブログにコメントを入れてくれましたが、Adobe-Japan1-4という新しいフォントの規格では、文字コードのほかにCIDなるコードが付与され、字形をいくつも定められるようです。実際、MAC OS Xでは標準のWindowsでは入力表示できなかった旧字体や異体字ができるそうです。

ただこの規格、本を読んだときMicrosoftは乗るとは思えませんでした。プログラム(開発)全般にも及ぶ体系の変更になりそうで、複雑になりすぎの感じがしました。

そこで、chiyuさんからまた新しい情報をもらいました。次のWindowsOSであるWindows Vistaでは新しい文字セットを定め、使える漢字を旧漢字を含むすべての人名用漢字、や旧字体を使えるようにするとのこと。そのためフォントも現在XPに搭載されているVer2.3のMSゴシックやMS明朝をVer5.0にバージョンアップすること。このVista用フォントはXpのSP2(サービスパック2)の利用者に無償でダウンロードできるようにする、とあります。

 詳しくはこちらの「Windows Vista 新JIS漢字対応パック」

 http://www.microsoft.com/japan/partner/products/windowsfamily/windowsvista/csc/techinfo.mspx

 これはある意味、画期的です。お国の政策はあまり漢字の字体をいっぱい使うな、という制限方向にあったが、人名での旧字体使用制限を緩めたことに、即対応して、マイクロソフトは自国の文化や表現の自由の可能性をPCの制限により摘まないため、PCで使える文字は合理的理由がある限り広げる、という考えの具現化を行ったとみました。

私の作ろうとしているソフトは、実は.NET対応にするか、Win32API対応にするか迷ってました。.NETはユニコードがフルに使えるので漢字を扱うには便利です。しかし、一方でまだWindows98,Meユーザーも多いので、.Netのまともなバージョン.Net Framework2.0でソフトを作ると、旧OS の方は使えません。一方Win32APIベースで作るとユーザー数は広がりますが、マイクロソフトコードページベースなので、発展性のないものになりそうです。

今回、VistaとXpで、新しい可能性たっぷりの日本語フォントが使えるとなることを考えると、OSを絞っても、やはりユニコードベースの.NETソフトにするのがいいように思います。

現在作成している、日本の漢字の旧字体テーブルも、プログラムとデータ(おそらくXML)は完全分離の形を予定してますので、PCで扱える漢字が増えたら、テーブルのバージョンアップを行い、対応できるようにしたいと思いました。

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2006年12月18日 (月)

昨日の中島公園

昨日の朝も中島公園に行ったのですが、木に花も葉もないし、池は凍っているしで、いい被写体が見つかりません。それでも朝7時前から3人、一眼レフデジカメを持って豊平館近辺の写真を撮っている人を見つけて、親近感を覚えました。

昨日の一枚目は、中の大規模改装をした札幌パークホテル。ノッポビルではありませんが札幌一風格があると思います。

Dscn20280001

中島公園の菖蒲池は、水溜りでなく、絶えず新鮮な水が付近を流れる川から少しずつですが供給されています。池自体はほとんど凍っていますが、この水が流れ込む小川は凍らずに水が流れています。

Dscn20360001

雪が降り積もっていないときは、木や花が多いのであまり銅像やモニュメントには目が行かなかったのですが、地面が雪で覆われるといたるところに小さな銅像があるのに気がつきました。その中で異彩を放つ親子像。まるで雪祭りの雪像のよう。

Dscn20330001

話は変わりますが、漢字ソフトにどのような機能を付けるか検討していまして、その中に旧字体漢字変換機能をつけようかと考えています。当初は、常用漢字から台湾で使われている繁体字に変換テーブルを作り変換して、ユニコードなのでもう一度フォントをMS明朝などにすればいいかと考えましたが、旧字体に関する本を読んでいると、どうも繁体字のベースの康熙字典体と、いわゆる当用漢字以前に使われていた漢字である旧字体はかならずしも一致しないという記述がありました。また1つの常用漢字に対応する旧字体は1つではないとも。

さらに旧字体を、繁体字のMingLiUフォントで表示し,それ以外は日本のフォントにするのは、なんとなくワープロソフトに転送したとき居心地悪い感じもします。やはり出来る限り、漢字と平仮名は同じフォントにしたい。

そんなこともあり、日本の漢字から簡体字、繁体字に変換する機能とは別に、普段使っている漢字を旧字体表示にすることを目標とした、異体字選択機能、そんなものを組み込んでみようと思っています。

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2006年12月16日 (土)

漢字ブラザーズのプロトタイプ

日本の漢字を、台湾で使われている繁体字と、中国で使われている簡体字に変換するソフトを仮の名ですが、「漢字ブラザーズ」(略称 漢ブラ)と呼んで作ろうとしています。

約2週間かけて、日本の常用漢字+人名用漢字と簡体字の対応を定めるテーブルと、簡体字と繁体字で字体が異なるもののテーブルをデータ入力し、ユニコードのテキストファイルとして用意しました。

最終のソフトの画面などは未定ですが、まずは主要な部分の機能をプロトタイプとして作って、使ってみて、面白そうかどうか試すのがジャンルカ流ソフト開発の流れです。

ということで、ささっとソフトを作ってみました。

Kanbro1

(クリックすると実物大になります)

左端の3列のデータが読み込んだ配列テーブル。右下の3つのテキストボックスが、上段から、日本の漢字、繁体字、簡体字です。ひらがなもカタカナもアルファベットも無変換ですが、混在できるので、繁体字のところを見ると、丁度旧字体の文章のようなものになります。

使い方は日本語を入力して、「Do it」ボタンを押すと繁体字、簡体字に変換します。実は、現段階では日本の漢字から簡体字に変換し、今度は変換した簡体字に対応する繁体字を探す方法をとっています。ところがこの方法だと問題があります。簡体字は複数の繁体字が同一の簡体字に略されているものもあるので、エントロピー第2法則のように、一旦、簡体字に変換してしまうと、繁体字を探せなくなる。

例えば、日本語で「発展」の「発」を入れて、簡体字にすると「」となる。この簡体字は「發」と「髮」の両方の簡体字だから、どちらか分からなくなる。だから、日本の漢字と繁体字の間のテーブルデータが必要と思いました。

まだ、データもプログラムも完全なものではないですが、手持ちにある旧字体の本「私の国語教室 増補版」福田恒存著の文章を入力すると、旧字体の確認など出来るので中々面白いです。

台湾語や広東語などのテキストの繁体字の漢字文章を、繁体字用のIME(注音符号入力)を用いて入力しようとすると、大変ですが、およそ推測をつけて日本の漢字や簡体字から、この変換テーブルを用いて入力すると簡単に入力できそうです。

ただ、このような変則的な漢字入力を欲している人がいるかどうか、まだ不明ですが、掲示板やホームページで旧字体の漢字を使いたい人には便利かも知れません。

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2006年12月15日 (金)

旧字体の本

家の建て替えをするまで旧字体の本が家にあったが、仮住まいに移るとき、荷物を極力少なくするため、ほとんど捨ててしまった。今回、漢字ソフトを作ろうとしている中で、言葉遣いは現代語で、漢字だけ旧字体のものを読みたいと思っていた。

今日、図書館に返却期限が近づいていた本を返すため行ったとき、偶然一冊の本を見つけた。福田恒存「私の国語教室 増補版」という本だ。

Dscn20250001

作者の福田恒存という人は、1912年生まれの評論家、劇作家で、1994年に亡くなった。私たちが高校大学の頃、文学について語る人として名前は知られていたので、思わず本に手が伸びた。

なぜ、旧字体の本が読みたかったかというと、漢字が旧字体の書籍は本当に読みにくいか確認したかったからだ。戦前の小説など言葉遣いまで古すぎると何が読みにくいのか分からないので、言葉遣いは現代のものが見たかった。

本の内容は、この本のブックカバーの裏に付いている紹介を転載すると

「日本語の特質を考えない戦後の国語改革の矛盾を鋭く指摘するとともに、国語の本質と成り立ちを深く分析して、国語が本来の機能を正確に美しく発揮するためには如何にあるべきかを、豊富な具体例をあげて説く名著」

とある。興味のある章など拾い読みすると、やはり当用漢字策定が如何にいい加減だったが指摘されている。「略し方に根拠も統一も合理性もない。素人に毛の生えた人間が一人か二人で漢学者と相談もせず、終戦のどさくさに。。」と当用漢字が作られた経緯が書いてある。

日本人が作った漢字体改革案が当時アメリカの担当官に「伝統的な文字の改変は熟慮を要する」として却下されたのに、なぜか通ってしまった。そういった経緯でできたと書いてある。

戦後日本はアメリカに、破れ、とことんへこんでいたのは分かる。しかし、漢字の字体策定は、これから日本の国民全体が使う文字である。期間が1年か2年で緊急を要したとしても、少なくとも5,6人の漢字学者を含むメンバーを選んで、略し方を定めて欲しかった。

この全編、漢字を旧字体で書いた本は、たしかに慣れないので違和感を感じるが読みにくいほどではない。ただ、紙に書き写そうとしたら字画が多く、複雑で大変そうである。国家的観点から、文盲を減らしたり、より多くの人が漢字を習得しやすくするため、漢字の簡略化を施策としたことは、間違っていなかったと思う。

しかし、伝統のある漢字を略すなら、漢字には説文解字があり、甲骨文字、金文文字などの研究も既になされていたのだから、もっと根拠のはっきりした合理的一貫性を可能な限り持った簡略化がなされるべきであった。

何か、このようないい加減な当用漢字の上に常用漢字が定められ、その間数十年という日本の戦後の現代文化を築いてきたわけだ。JISなどの規格化、パソコンの普及、インターネットなど情報化も文字なくして語れないが、それらもこのいい加減な当用漢字の上に作られたかと思うとなぜか悔しい。

ソフトを作るため旧字体の書籍を探したが、字体よりその書籍の内容に共感してしまった。

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2006年12月12日 (火)

当用漢字に思うこと

今、人名用漢字と簡体字の対応表を作っている。人名用漢字は1951年に当時の漢字使用基準だった当用漢字の、固有名詞部分を補完するものとして定められた。それ以来、何度も追加され、最近では2004年9月に大幅追加され、かなりの旧字体も使えるようになった。

そこで旧字体と、当用漢字の後を受けて漢字使用の目安となった常用漢字を比較することが多かった。そこで、気が付いたことを少々述べたいと思う。

まずは、1946年終戦の次の年に定められた当用漢字についてだが、以前読んだ本の中に解説があったが、この「当用」は「まさに用いるべき」の意味ではないということだった。当時、漢字は画数が多く複雑で覚えにくく近代化にそぐわないものとしてやがてはアルファベットなどの表音文字に取って代わる可能性もあった。それで、「当面」基準とする漢字、という意味で当用とつけたらしい。いい加減だ。

ただ、我が家にも戦前からの文庫本が何冊かあって、島崎藤村とかの旧字体の本を見るととっつきにくく読みにくい。それら旧字体をよりシンプルな感じにして読みやすくした点は当用漢字の功績は確かにあったと思う。

しかし、戦後わずか1年強で定めた漢字、結構いい加減なものもある。

「突」という漢字がある。この漢字は台湾や香港で用いられている繁体字では、漢字の下の部分は「大」ではなく「犬」である。そこで、漢和辞典(旺文社)をひいて漢字の字源を調べると、六書の原理では会意で「穴と犬とで、犬が穴から急にとび出す意。ひいて、突き出す、出し抜けの意」とある。「穴」と「大」では何のことやらわからない。ちなみに、大胆な省略を行っている中国の簡体字でも下は「犬」なのである。

また「臭」という字がある。この漢字、繁体字では上が「自」で下が「犬」である。この漢字も漢和辞典を引くと会意「鼻を意味する自と犬とで、犬が鼻でにおいをかぐ、の意」とある。犬を散歩させていると良くわかるが、散歩中80%はくんくん臭いをかいでいる。まさに、この漢字の字源そのものであることがわかる。この漢字を「自」と「大」にしては、大きな鼻の意味で何のことか分からない。

以前に、「仮」の字を作る際に本来「假」(音はカ系列)であった字を「板」「版」など音が「バン系列」と同様の形にしたのは間違いだという主張の本を読んだが、おそらく当用漢字では「当面」使う漢字の位置付けで、とにかく画数が少なくて分かりやすいことに主眼を置いて略字体を作ったのであろう。

当面使う予定だった当用漢字も、戦後何十年も使ってきたら変えられなくなり、常用漢字表では、多くの当用漢字をそのまま移行させた。そして2004年、人名用漢字としてであるが旧字体も復活させたので、MS明朝やMSゴシックで表示できない漢字がいっぱい出現した。

それでも、人名用「漢字」は「漢字」であるので、台湾で使われているMingLiUなどの繁体字を使うと、ほとんどの旧字体を出力することができる。印象では、一つの文にフォントの異なる文字があると、多少違和感があるが、WindowsですごいのはエクセルなどUnicodeで入力を受け付けるアプリケーションでは、このMS明朝の漢字とMingLiUの漢字の混在が可能なことだ。

実際、MS明朝にもかなり多くの旧字体がある。しかし、残念ながら人名用漢字で定められている漢字には、MS明朝にない字体も多い。それゆえ、MingLiUなど繁体字フォントは、使うとかなり新鮮だ。PCでは出ないと良く書いてある森鴎外の「鴎」だって「」と表示可能である。

※補足:

 この「鷗」の字は、MS明朝にもありました。人名用漢字で挙げられている漢字で、MS明朝になくてMingLiUにある文字は「敏贈祖」などあります。MS明朝では「敏贈祖」になります。敏は偏の下部が母、贈は曽の上が曾、祖のしめす偏が旧字体です。これらはUnicodeのコード番号は同じです。

ここでもしわれわれが、当用漢字、常用漢字のいい加減な部分を直したければ、旧字体に拠って康熙字典体に一度戻すか、旧字体と六書の理論に基づき、再度異体字を作ってそちらを良く使うようにするかすれば可能かも知れない。今使われている多くの字が民間で使われている略字、俗字、異体字が定着したとき、正字に格上げされる流れなので、いくつかの気になる字を変更することも可能と思う。

東アジア圏各国バラバラに漢字の簡略化に進むか、何か共通の部分を大切にするかは、まさにわれわれの意思によって決まる問題だと思う。

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2006年12月 6日 (水)

「漢字と中国人」から

今、日本の漢字の入力を一旦終えて、中国で使われている簡体字と台湾で使われている繁体字の対応表を作っている。

主だった簡体字はWindowsのXpの中国語IMEを使って入力可能だが、「漢化漢字一夕談」の付録にある「簡体字繁体字対照表」にある漢字すべてが中国語IMEで入力できわけではない。ではどうしているかというと、先日chiyuさんから教えてもらった、Unicodeサイトにある漢字検索ツール

  http://www.unicode.org/charts/unihansearch.html

で、ピンイン(最後に声調を数字で指定)を入れて検索している。中国語IMEにないユニコードの漢字が結構あるので、まず字形からユニコード値を調べ、自作のユニコード-文字変換器で文字を出し、コピー&ペーストでエクセルに保存している。

この検索、もし声調を表す数字を最後に加えないと、ピンインのアルファベットをピンイン文字列の中に含むものすべてが候補として表示されるが、その数や大変なものである。始めは検索ガイドの英文をよく読まずピンインのアルファベットだけ入れていたので、苦労した。

それにしても、中国や台湾で使われている漢字の数は大変なものだ。おまけに、一字一字にピンインが定まっていて、ピンイン(台湾では注音符号)を入れないと漢字がでないので、覚えなくちゃならないのは大変だと思う。

今、同時に岩波新書「漢字と中国人」 大島正二著を読んでいる。

漢字と中国人―文化史をよみとく Book 漢字と中国人―文化史をよみとく

著者:大島 正二
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

その中で古代において中国で役人になるために覚えなくてはならない漢字の数について面白い解説があった。前漢の頃、17歳以上の男子に漢字(隷書)の試験が課せられ9千字以上の読み書きが出来ると郡や県の書記官に取り立てられたそうである。

さらに、中央政府の長官が行う「秦書八体」と呼ばれる八種類の異体字の試験に優秀な成績で合格すると宮中で文書の発布を司る課長補佐に取り立てられたそうである。

殷の時代に甲骨文字として生まれ、周で政治に用いられ、秦の始皇帝が統一を行い、そして漢代になり多くの人々が使うようになった漢字。現代のわれわれは日常3千字程度覚えておけば実用に事欠かないと思っているのに比べ、9千字も、それも正字で覚えなくてはならなかったのは、さぞかし大変だったろうと思う。異体字のバリエーションにも精通する必要があるとは、当時の人にパソコンとユニコードがあればどれほど助かったろう、そんな気もする。

ここ数年、日本では多くの人が携帯メールやブログなどで、文字を書く(打つか)人が増えたと思う。おそらく、中国や台湾でもそうだろうと思う。その中で、PCや携帯で打てない文字は、使われないので字体の統一といったことは不要かも知れない。しかし、ユニコードの漢字をすべて含むフォントが出来れば、日本の漢字、簡体字、繁体字がシームレスに使えるようになり、入力方法さえいいものができれば一挙に使える字体が増えることになる。そうしたらどうなるだろう。拡散と統一と繰り返す中できっと良い結果が生まれると思っているのだが。

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