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2008年6月13日 (金)

自由主義は勝ったのか?

 1991年ゴルバチョフによるソビエト崩壊によりロシアの社会主義が終わった。まだ、中華人民共和国は共産主義の国家と名目上はなっているが、共産主義は党名に残っているだけで、経済は自由主義の経済状態だ。

 この状態をみて、資本主義が自由主義が、社会主義や共産主義に勝ったという論調の話がそこここにあふれたが、私は、怪しいと思った。資本主義は、他方に社会主義なり、共産主義なり、富を貧しい人に配分して社会を安定させる仕組みがあって初めてまともになると思う。もし、資本主義や自由主義がそのものが原理主義となり、何でも自由、マーケットが正しい、となれば社会はおかしくなると思っていた。

 今、原油が実需を超えた投機マネーのために異常に値上がりしている。穀物や原材料もそうだ。実際、それらを購入して何かを作ろう、販売しようという人以外に値上がり期待して投資している人が多くいる。そのために世界が麻痺しようとしている。

 それなのにどの国の首相もマーケットに制限をかけることをいわない。

 自由についていえば、インターネットは全くの無政府状態だ。私は匿名であることに最大の原因があると思う。それなのにネットに制限をかけることを恐れている人たちが多い。

 しかし実際、様々の犯罪の温床が今はネットだ。迷惑メールも毎日100通以上。もう、ネットは公共の通信媒体なのだから、もっと制限をかけるべきと思う。例えばメールアドレスは、ある機関に届け出て、その機関に認められたアドレスだけしかメールを受信できないような仕組みが必要だと思っている。

 掲示板なども、まったくの匿名のものは皆で避けるような仕組みをもうけないといけないと思う。スレッドの中ではハンドルネームで良いが、その掲示板を利用する際に実名が管理者に分かるようにすべきだと思う。

 それでないと人を傷つけ、人の尊厳を危うくする嫌がらせは避けられない。私は日ハムファンだが、2chの北海道日本ハムファイターズのスレッドは半年以上、いやがらせの書き込みにさらされ続けている。世の中には人の不快を喜ぶ人たちが、こんなにもいるのかと思った。

 男なら実名を出して、人に顔向けできないようなことはやるな、と言いたい。

(嫌がらせが文面から男と分かるからそう思うのだ)

 話は、細かいところに行ってしまったが、今一番の心配は、投機マネーによる原油や穀物や原材料の価格上昇だ。私は、こんな社会を肯定しているであろう竹中平蔵氏の意見を聞きたいと思っている。日曜日の朝はTBS系のサンデーモーニングを見ているが、そこには広い分野の文化人がコメントを言ってくれる。環境や文化の面から見た常識的な意見なので、うなづけることが多い。ここに竹中平蔵氏が呼ばれないのはなぜが時々疑問に思う。おそらく竹中氏の考えが単なる投資の観点からしか社会を見ていないので、化けの皮がはがれるからだと思う。

 いま、小泉時代の多くの出来事が間違いだったことが証明されてきている。イラク戦争、後期高齢者医療制度、そしてきっと郵政民営化も10年後大きな問題が生じていると思う。国民の富が投資信託など金融商品を通じて泡と消えたり、郵便局の肥大化など、といった形で。そして、これらの小泉改革のバックボーンになったのが竹中氏の考えだと思う。欧米を追っかけるだけの、みじめな考えは欧米の異常な点までもまねしようとしているのだから。

 今、アメリカに見習うようなメーカーが、会社が残っているだろうか。欧米の国は、世の中投資と思っている。安直に金を生み出せる金融が肥大化して地道なメーカーは、アジアの国に売ってしまう。金融は経済が調子がよいときは良いが、傾くと、何も残らない。メーカーやサービス産業は地道だが社会に多くの良いものを残す。

 日本的な良さは、職人やメーカー、サービス業の中にあってこそ生きる。日本的な良さを日本はマイペースで追い続ければ、それをまともな生き方と認めた欧米人達も日本に来るようになる。それで良いではないか。この財政が苦しいときに法人税を下げて、企業活動をもっと大規模なものにしようとする考えは、企業に危ない道を選ばせるものだ。一時的に株価はあがるかもしれないが、投資をしない人には格差など社会問題を残すだけだろう。企業もお金の内部留保が大きくなると、ろくなことは考えない。バブルの時にアメリカを買いあさったのを忘れたのだろうか。

 ともかく、「やりたい放題」を死守しようとする人たちが現れたら、気をつけないといけないと思っている。

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